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三菱ふそう、「スーパーグレート」2019年モデル発売

2019年10月23日 (水)

サービス・商品三菱ふそうトラック・バスは23日、大型トラック「スーパーグレート」の2019年モデルを発売する、と発表した。

国内の商用車市場初となる「運転自動化レベル2」(米自動車技術会)に相当する高度運転支援機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」と、従来モデルから性能をさらに向上させた衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」を新たに搭載することでドライバーの大幅な負担軽減とより進化した安全支援を実現した。

「アクティブ・ドライブ・アシスト」は、車両前部の高精度レーダーと前方認識カメラを通じて道路状況や車線の情報を分析し、全車速域に対応する追従型クルーズコントロール「プロキシミティ・コントロール・アシスト」によりアクセルとブレーキを制御するほか、同一車線内に維持する「レーンキープ機能」でステアリングも制御する。また、時速60キロ以上で走行中にドライバーの意図しない車線逸脱が発生した場合には、従来の警報に加えてステアリングの制御を行う「車線逸脱抑制機能」も搭載した。

▲「アクティブ・ドライブ・アシスト」のイメージ

「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」は、従来のレーダーと新たに搭載したフロントガラスの前方認識カメラを組み合わせることで、より高い精度で障害物を検知。前走車が停止している場合でもより高い衝突回避能力を実現し、歩行者に対しても、より速い車速から衝突回避が可能となった。

▲「トラフィック・サイン・レコグニション」のイメージ

そのほか、フロントガラスのカメラが前方の交通状況や周囲の明るさを検知し、自動でハイビーム・ロービームを切り替える「インテリジェント・ヘッドライト・コントロール」と、カメラが認識した前方の交通標識を計器パネルに配置されたモニターに表示する「トラフィック・サイン・レコグニション」を搭載。オプションの情報通信でつながる「トラックコネクト」も進化させ、遠隔診断や車両管理機能をアップグレードしたほか、トラックが特定の場所に出入りするとリアルタイムに通知する「ジオフェンシング機能」も追加された。

「スーパーグレート」19年モデルの誕生は、親会社であるダイムラートラックが進めるレベル4の自動運転車両の実現に向けたグローバルな取り組みの一部で、「スーパーグレート」は、メルセデスベンツの「アクトロス」、フレートライナーの「カスケディア」に続いて3番目にレベル2の高度運転支援機能を搭載した。

ダイムラートラックはことし、レベル4の自動運転技術の開発に5億ユーロを投じることを発表し、日本、欧州、米国を拠点に研究開発を行うスタートアップ企業「オートノマステクノロジーグループ」を設立。同社は、グローバルな取り組みによって、日本の法規制が整い次第レベル4の自動運転トラックを発表できるようになるとしている。