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商船三井、ニチコンとの提携深化に向け新会社

2021年6月23日 (水)

M&A商船三井は23日、日本コンセプトとの業務提携の深化に向け、両社と商船三井ロジスティクスの3社共同による新会社「MOLロジスティクス・タンクコンテナ」を設立すると発表した。日本コンセプトの海外代理店業務の統括会社として、タンクコンテナ輸送事業における業務提携をグローバルに拡大するという。

新会社は6月中に設立し、本社は商船三井ロジスティクスと同じく、東京都千代田区神田駿河台4-3に置く。資本金は900万円で、商船三井と商船三井ロジスティクスが33%ずつ、日本コンセプトが34%を出資する。代表は商船三井ロジスティクス社長の東郷修平氏が務める。

▲運搬される日本コンセプトのタンクコンテナ(出所:商船三井)

商船三井は、タンクコンテナによる国際物流事業を展開する日本コンセプトと、2018年に資本業務提携契約を締結。同社の発行済株式の15%を取得し、両社の海外拠点や営業ネットワークの共有、サービスの相互利用などを進めていた。

商船三井グループの物流事業の中核を担う商船三井ロジスティクスは、メキシコ・ミャンマー・ベトナムで日本コンセプトの海外代理店業務を引き受けており、新会社の設立によって業務提携のエリアを広げる。また、タンクコンテナによる貨物輸送に関する。営業面やオペレーション面での協業も加速させる考え。

今後は商船三井ロジスティクスが、タイや中国、インドなどで、日本コンセプトの代理店引き受けを拡大する。商船三井2社のネットワーク力と、日本コンセプトの「液体貨物や各種ガスのドア・トゥ・ドアの国際複合一貫輸送サービス」を合わせて、相乗効果の極大化を図るという。