調査・データ成田国際空港と日本貨物鉄道(JR貨物)、日本フレートライナー(日本FL)は14日、鉄道と空路によるモーダルシフトを推進するため、「成田空港モーダルシフト推進協議会」を設立し、今月から鉄道共同輸送サービス「RAIL to NARITA LCLサービス」の実証実験を開始すると発表した。
新サービスでは、関西から海外に輸出する荷物を集荷し、大阪市の百済貨物ターミナル駅までトレーラーで共同輸送。百済駅から東京貨物ターミナル駅まで鉄道で輸送した後、成田空港までトレーラーで共同輸送し、成田から航空貨物便で輸出する。
鉄道輸送はコンテナ単位の契約となることが多く、これまでは、重量が軽く高価値な製品が多い航空貨物との組み合わせは難しかった。しかし今回、3社の協力でパレット単位の利用を可能にし、鉄道と航空便の連携をしやすくした。これによって、長距離トラックによる空港までの国内輸送の一部を鉄道に振り分け、モーダルシフトの推進に貢献する。
この実証実験は、国土交通省の「モーダルシフト等推進事業費補助金」の対象となっており、補助金の活用で利用料金も1パレットあたり5000円(税別、外国貨物は非課税)と低く抑えた。
8月から来年2月まで実施する予定で、課題やニーズの洗い出しや効果の検証などを行ったうえで、2025年度の本格運用開始を目指している。
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