調査・データオンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営するミツモア(東京都中央区)は2日、アルコールチェックアプリと車両管理システムの依頼データをもとに企業の最新動向を発表した。調査は「ミツモア」で行われた「アルコールチェックアプリ」「車両管理システム」への依頼8781件を対象に行った。
調査によると、昨年から今年にかけて「アルコールチェックアプリ」の導入依頼数は全体で前年対比69%と減少傾向だったものの、運輸・物流業界においては前年比155%(1.55倍)と急増。直近1年のアルコールチェックアプリの導入依頼が特に急増したのは3月以降で、6月には前年同月比2.8倍と過去最高の依頼数を記録した。この背景には、2025年4月に施行された黒ナンバー車(貨物軽自動車運送事業)に対する安全対策を強化する法令改正がきっかけとして考えられる。また法令改正後も依頼数が伸びていることから、同時期に起きたドライバーによる酒気帯び運転の関連報道が法令順守への意識向上に寄与している可能性がある。
運輸・物流業界における「車両管理システム」の導入依頼数は前年比2.4倍と増加。この動きを特に牽引しているのはアルコールチェックアプリと同じく黒ナンバー車であり、法令改正に伴う業務記録や事故記録の管理・保存義務化が背景にあると推測される。また黒ナンバーに加え、緑ナンバー(事業用自動車)も同時期に依頼数が増加していることがわかった。
同社によると、今回の調査で注目すべきは物流業界においてDX(デジタルトランスフォーメーション)導入の目的が単なる業務効率化を超え、法令順守という重要な要素へと移行していることだとした。今後も政府による安全対策や法令順守を目的とした法改正が継続的に整備されることが予想され、アルコールチェックアプリや車両管理システムを中心とした安全管理への投資もさらに広がっていくと予想した。
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