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日貨協連、トラック新法でWebKIT2を刷新へ

2025年7月3日 (木)

ロジスティクス日本貨物運送協同組合連合会(日貨協連)は、会員向け求荷求車情報ネットワークである「WebKIT2」の機能や運用方法を大幅に見直す。「トラック新法」(貨物自動車運送事業法の一部改正ほか)でトラック運送の委託次数が制限されるのを受けて、同システムの利用者に運賃や輸配送区間などのほかに、「元請け」「一次」といった取引形態の情報を表示する機能を新たに加える。WebKIT2利用事業者が誤って委託次数制限の努力義務に反して取引してしまうのを防ぐのが狙い。3年後に予定されている新法施行までに現行システムを改修する。

6月上旬に成立した「トラック新法」では、事業許可の5年更新制や、運送の委託行為を元請けから2次下請けまでに制限する「委託次数制限」といった新たなルールが設けられる。このうち委託次数制限は多重下請け構造の是正を目的としており、それに伴いトラック運送業界では市場での適正運賃取引を阻害する要因の1つとされてきた求荷求車システムや各種マッチングサービスを規制・廃止すべきだという声が高まっていた。しかしその一方で、荷主や元請けとの直接取引が困難で、営業ツールとして求荷求車システムやマッチングサービスの利用頻度が高い新規参入事業者などを保護する仕組みの必要性も指摘されてきた。

これを受けて、日貨協連はWebKIT2の改修に着手し、新法施行後も同システムの利用を促すことにした。WebKIT2上で公開する個々の荷物情報や車両情報に加えて委託次数を表示するとともに、「トラック新法」で規定される輸送区間や車格ごとの「適正原価に基づく運賃」を下回る運賃が登録されないよう除外機能などを新たに用意することで、法令順守や取引の適正化を進めていく。

WebKIT2は月額2000円で日貨協連会員などが利用できる求荷求車サービス。25年5月の成約実績は求車荷物で2万2774件、求荷車両で518件だった。

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