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▲33パレット型ロールオン・ロールオフ貨物船「JFE紫隆」（出所：今治造船）
荷主今治造船（愛媛県今治市）は18日、同社グループのあいえす造船（同）が33パレット型RORO船「JFE紫隆」を引き渡したと発表した。スチールコイルを積んだ重量100トンのパレットを33台搭載可能で、荷役やバラスト操作の自動化により、内航輸送の省力化と効率化を図った。
船体には高効率プロペラや省エネ付加物、摩擦低減塗料を採用し、NOx（窒素酸化物）2次規制に対応した電子制御主機関を搭載。シップリサイクリング条約に基づくインベントリリストも備え、環境性能を強化している。操船面ではベクツインラダーとバウスラスターを併用することで、タグボートを使用せずに接岸・離岸が可能な操縦性を確保した。
本船は全長115メートル、載貨重量3654トン、総トン数5898。A重油専焼のセントラルクーリングシステムを採用し、機関部の労務負荷軽減にも配慮。内航物流の安定輸送を支える新たな戦力として期待される。
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