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拠点・施設丸井グループは23日、グループの物流会社ムービング（埼玉県戸田市）が開発した館内物流システム「トコハコ」を、名鉄NX運輸（名古屋市東区）が館内物流を担う商業施設「イチ＊ビル」（愛知県一宮市）へ導入したと発表した。
（出所：丸井グループ）
トコハコは、オフィスビルや大型商業施設内で複数テナント向けに荷物の集荷・配送を一元管理する館内物流業務をDX（デジタルトランスフォーメーション）化するシステム。荷物や作業履歴をリアルタイムで一括管理でき、業務の属人化防止や効率化、トレーサビリティー向上を図れる点が強みだ。操作は直感的で、ウエアラブル端末にも対応しており、現場の生産性向上にも寄与する。データ分析により、当日の進ちょくに応じた人員配置や月次改善策の立案が可能となり、精算業務の時間も大幅に短縮できる。
▲「トコハコ」のシステム画面（クリックで拡大）
今回導入されたイチ＊ビルは、駅直結の利便性と多彩なテナント構成を持つ複合商業施設。物流業務を受託している名鉄NX運輸は、施設内の搬送効率化と安全性向上を目的に「トコハコ」を採用した。実証効果として、現場作業時間が2割、精算業務時間が8割削減されたという。
ムービングは、トコハコ以外にも、EC（電子商取引）商品の店舗受け取り・返品サービス「トルダス」や倉庫保管・発送代行など、さまざまな物流ソリューションを展開している。丸井グループのインクルーシブ社会実現という企業理念のもと、同社の物流戦略は、小売とフィンテックを融合した独自モデルの基盤として機能している。
▲複合商業施設「イチ＊ビル」
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