ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

近鉄エクスオランダ法人、新航空貨物ターミナル建設

2024年5月2日 (木)

▲外観(出所:近鉄エクスプレス)

ロジスティクス近鉄エクスプレスは2日、ベネルクス地域における現地法人キンテツ・ワールド・エクスプレス・ベネルクス(KWEベネルクス)を通じて、新しい航空貨物ターミナルを建設すると発表した。この新設施設は、スキポール国際空港の貨物地区に位置。既存の第1倉庫と第2倉庫の機能を統合し、航空貨物サービスの強化と効率化を目指す。

KWEベネルクスは現在、スキポール国際空港から10キロ離れた場所に第1倉庫(倉庫面積1万811平方メートル)、第2倉庫(倉庫面積4423平方メートル)を運営している。新ターミナルの開業により、ロジスティクス業務は第1倉庫に集約され、全体の運営効率とサービス品質が向上する見込みである。

新ターミナルでは、ULD(Unit Load Device)のビルドアップ(積み付け)、ブレイクダウン(荷下ろし)作業の開始、医薬品の適正流通規範であるGDP認証を受けた温調機能施設の設置、さらには物流の安全認証であるTAPA認証を目指し、高度な温度管理が必要な医療・医薬品輸送に対応する。これにより、顧客の貨物セキュリティーも強化される。

環境とエネルギー効率への配慮も重要なポイントで、建築には木材と、CO2排出を従来の鉄鋼より削減したXCarbスチールが使用され、屋根にはソーラーパネルが設置される。これらの取り組みにより、建物環境認証であるBREEAM認証のエクセレント評価を取得する予定。

このプロジェクトにより、近鉄エクスプレスは航空輸出入事業の拡大を図り、ヨーロッパでのビジネスプレゼンスを高め、欧州とアジア・米州間の物流拠点としての機能を強化する。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

所在地:Folkstonweg 65 1118LN Schiphol-Rijk
賃貸人:WDP Development NL N.V.
面積:1万8270平方メートル(事務所735平方メートル 倉庫 9175平方メートル)
開業予定:2024年12月