サービス・商品QuantumCore(東京都品川区)は14日、配送ルートや人員配置、インフラ点検・補修などの計画策定を支援する組合せ最適化ソフトウェア「QUBO Studio」の提供を開始すると発表した。古典ソルバーや量子アニーリングなど4系統のソルバーに対応し、複雑な制約条件を踏まえた計画候補を判断の根拠とともに提示する。
QUBO Studioは、業務上の課題を数理モデルに変換し、複数の計画案を比較できるソフトウエア。自然言語やCSV、Excelなどで業務内容やデータを入力し、予算、人員、期限、車両容量などの条件を設定して計画候補を探索する。
物流分野では、配送先をどの車両で、どの順番に巡回するかを決める配送ルート最適化に対応する。計算結果は車両別のルートとして地図上に表示でき、走行距離や使用車両数、モデル上のコストを比較できる。
ごみ収集計画では、集積所の巡回順序や収集車の割り当てを最適化し、車両別のルートや積載重量、モデル上の収集コストを確認できる。このほか、シフト作成・人員配置、在庫配置、生産計画、スケジューリングなど、計13の業務テンプレートと1つのベンチマークを備える。
計算には古典ソルバー、量子アニーリング、ハイブリッド、並列アニーリングの4系統を用意する。問題の規模に応じた自動選択にも対応し、量子コンピューターを使用しない環境でも利用できる。量子アニーリング実機の利用にはD-WaveのSDKとAPI接続の設定が必要で、未接続時はSQAシミュレーターで動作する。
計画結果は、予算重視、安全重視、バランス重視などのシナリオ別に比較できる。KPIやパレート図、感度分析を使って選択の根拠を確認でき、結果はPDFなどで出力して共有できる。入力から解析、計算、可視化、レポート出力までの流れをノーコードのワークフローとして保存し、再利用する機能も備える。
提供形態はSaaSと、構内に設置するオンプレミス型の「AI Box」を想定する。オンプレミス環境で、生成AIのAPIや量子実機などの外部接続を使用しない構成では、データを社外に出さずに最適化処理を実行できる。料金は問い合わせに応じる。
同社は今後、独自のエッジAIによる異常検知・劣化診断とQUBO Studioを組み合わせ、物流、製造、インフラ維持管理、エネルギー分野への展開を進める。導入検証や共同検証、販売・技術パートナーに関する相談も受け付けている。
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