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田中貴金属、マレーシアで貴金属の域内循環

2026年10月22日 (木)

M&A田中貴金属工業は21日、マレーシアの資源回収企業MEPエンビロ・テクノロジーと、貴金属リサイクル事業を手がける合弁会社「TANAKA MEP REFINERY」を設立すると発表した。マレーシア・ペナン州のバトゥカワン工業団地に新工場を設け、2029年4月の操業開始を予定する。

新会社への出資比率は田中貴金属工業が66.7%、MEPが33.3%。MEPが前処理した回収物を受け入れ、分析や貴金属精製、貴金属製品の製造・輸出入・販売、地金の売買・リース・保管までを担う。精製では純度99.99%の4Nまで対応し、操業当初は4N金とシアン化金カリウムを電気・電子、半導体産業向けに供給する。

(出所:田中貴金属工業)

ASEANでは半導体や電子部品産業の集積を背景に、製造工程から発生する貴金属含有スクラップの回収需要が拡大している。使用済み電子機器などのE-wasteについても、環境規制や資源循環の観点から、発生した地域内で処理・再資源化する体制の整備が求められている。

田中貴金属工業とMEPは24年8月に貴金属回収に関する技術援助契約を締結し、マレーシアでの事業化に向けた連携を進めてきた。今回の合弁会社では、田中貴金属工業が持つ精製・加工技術や品質管理、生産管理のノウハウと、MEPの回収・前処理機能を組み合わせ、マレーシア国内で回収から精製、製品化までを一貫して行う体制を構築する。

田中貴金属工業はこれまで、日本、欧州、北米、中国、台湾などで貴金属の回収・精製拠点を展開している。マレーシアの新拠点を加えることで、ASEAN域内で発生する貴金属含有スクラップの現地循環と、半導体・電子産業向けの貴金属供給網を強化する。

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