SGシステム、物流業界向けクラウドサービスを開始

ロジスティクスSGホールディングス（HD）は21日、SGシステムが物流業界向けのSaaS型サービスの提供を6月から開始すると発表した。

SGシステムは、これまで佐川急便などSGHDグループの事業会社の物流・倉庫に関わるITを構築しただけでなく、プライベートクラウド構築、スキャニングやコールセンターの事業運営といったノウハウに基づくサービスを、グループ内外へ提供している。

こうした蓄積を活かし、国内外の物流企業に対して「クラウド・サービス、SaaSサービス」の形で提供する準備を進めていたが、準備が整ったとして、6月から新サービスを展開するもの。国内の物流企業がクラウド型・SaaS型の新サービスを利用することで、企業のITに関連費用や業務の合理化につながるとしている。

4月にSGシステムの新データセンターを新設してサービスを開始し、情報システムの稼動に必要な機材や回線などの基盤を、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにした外部のIaaSサービスとの連携・活用も視野に入れるとともに、受発注、倉庫、輸配送業務を網羅したサービス提供を目指す。

アプリケーションシステム部分は、協力企業を募りラインナップを随時強化していく方針で、利用企業は、アプリケーションシステムや機能を必要単位でカフェテリア方式で選択可能。初期には受発注業務と、輸配送業務の一部である車両管理の提供から開始する。また、将来的には物流企業だけでなく、物流コストを合理化したい企業へのサービス提供を検討する。

■SGシステムのWEBサイト
http://www.sg-systems.co.jp/