
▲「AT-200」のイメージ図(出所:日立製作所)
荷主日立製作所は12日、英国の鉄道システム事業子会社、日立レールヨーロッパ社がオランダの鉄道会社、Abellio社と標準型近郊車両「AT-200」234両(70編成)の納入、車両の保守に関する正式契約を締結したと発表した。AT-200の受注獲得は今回が初めて。
日立が納入する車両は3両編成電車46編成と4両編成電車24編成の合わせて234両(70編成)で、Abellio社はフランチャイズ権を獲得したスコットランドのエディンバラ-グラスゴー路線、スターリング-アロア-ダンブレーン路線に投入し、2017年から営業運行を開始する。
今回の契約では車両の納入以外にも、10年間にわたる車両の保守が含まれ、日立はエディンバラ周辺の車両基地を利用してサービスを提供する。
納入する70編成のうち、最初の7編成は笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、残る63編成は、15年中に操業を開始する英国ダーラム州ニュートン・エイクリフの鉄道車両工場で製造する計画。
日立が納入するAT-200は最高速度時速160キロ、車両長23メートル、車両耐用年数35年で、車両後方部と連結部分に乗客が利用できる広いスペースを確保している。