ロジスティクス近鉄エクスプレスが8日発表した前3月期決算は、航空貨物輸送の輸出重量が12.8%増(前期比)となるなど航空、海上ともに貨物取扱量が増加し、ロジスティクス事業も特に東南アジアで伸長、売上高を16.2%伸ばして3271億9200万円とした。
航空輸出貨物は、エレクトロニクス関連が順調な荷動きを見せたほか、米国西岸の港湾荷役作業の停滞による自動車関連を中心に輸送需要が拡大。日本発の取扱重量は前期比25.3%増となった。
今期は売上高3500億円(10.9%増)、営業利益180億円(8.7%増)、最終利益117億円(11.5%増)を見込む。同社は2月にAPLロジスティクスの買収を発表しているが、中国など各国の競争法に関する手続きの完了後に株式取得日が決まるため、APLロジ社の子会社化を織り込まない数値を公表した。
[近鉄エクスプレス]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
---|---|---|---|---|
売上高 | 327,192 | 281,505 | 16.2% | |
営業利益 | 16,563 | 13,742 | 20.5% | |
経常利益 | 18,429 | 15,267 | 20.7% | |
当期純利益 | 10,489 | 9,417 | 11.4% |