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愛知製鋼、北九州の自動運転実証実験に協力

2018年4月13日 (金)

荷主愛知製鋼は13日、北九州学術研究都市で行われる自動運転技術実証実験に協力すると発表した。

実証実験は東京大学発ベンチャーの先進モビリティ、北九州市、北九州産業学術推進機構(FAIS)が17日から北九州学術研究都市で実施する。

愛知製鋼は昨年から全国で行われている自動運転実証実験にMIセンサを応用した「磁気マーカシステム」を提供しているが、今回は道路に直径3センチ、高さ2センチの円柱型磁気マーカーを埋設し、磁気マーカシステムを用いて最高時速40キロで高速安定性を確認するとともに、左折時の制御調整の技術実証を行う。

先進モビリティが開発する自動運転車両(バス)に、MIセンサを用いたモジュールを取り付けて検証を実施。自動運転バス車両は「路車連携型」技術により、磁気マーカ、GPSやライダー、ジャイロセンサなどから収集した情報に基づいて走行し、加速・操舵・制動のすべての制御をシステムが自動で行うことができる。

走行コースでは磁気マーカシステムの機能検証に加え、FAIS、早稲田大学鎌田研究室が開発した信号情報提供システムを用いた速度制御確認もあわせて実施される。

現在研究されている自車位置推定技術は、GPSや画像処理技術を用いたものが主流だが、トンネル内や高架橋下などでGPSの電波が取得できないことや、夜間や悪天候下での画像処理の信頼性が十分でないことが明らかになってきている。

愛知製鋼では「磁気マーカシステムはこのような状況下でも安定して自車位置を特定できる有力な技術であり、ほかのシステムと互いに補完することで信頼性を高めることが期待される」としている。