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日立物流・中谷社長「未知に挑む」、物流連懇談会

2018年4月18日 (水)

行政・団体日本物流団体連合会(物流連)は18日、東京都千代田区の学士会館で13日に、第13回「物流連懇談会」を開催したと発表した。会員企業の代表者や幹部など100人が参加した。

この懇談会は、会員への情報提供や会員同士の情報交換・交流のために開かれているもので、今回は日立物流の中谷康夫社長から「未知に挑む。」と題する講演が行われた。

中谷社長は、演題にあたり「『未知に挑む。』については、先見性、先進性、前例のないことに挑戦し、ロジスティクスの革新に取り組んでいく会社の決意の表明だ」と説明。講演では、会社紹介のほか、3PL、フレイトフォワーディング、重量・機工の事業が主たる事業で、2007年頃から積極的にM&Aを行ってきた現在の主要グループ会社のそれぞれの特長を述べた。

▲公演する日立物流・中谷社長

また、100年に一度と言われる第四次産業革命に触れ、「ITの進化とグローバル化がもたらす産業構造変革に対して従来の事業の延長線では立ち行かなくなるという危機感がスマートロジスティクスを積極的に推進している理由だ」と説明し、現在日立物流が取組むスマートロジスティクスの事例について、動画を交えて解説した。

さらに、ロジスティクスでのイノベーションの変遷の中、IoTの進化による「可視化」「省人化」「標準化」「最適化」をいかにして作り出していくのか、そのためにはオープンイノベーションによる「協創による次世代で勝てる新事業形態を創出」すると説明。そのイメージを具現化し、すでに実践配備している「Racrew」(ラックル)、「自律型無人フォークリフト」、「画像認識デパレタイザー」、「バーコード一括読取自動検品システム」、について、映像を交えて紹介した。

加えてR&Dセンターでは、「双腕ピックロボ」、RFID、ドローンなど、最新技術を豊富に取り入れた次世代型システムの開発を行っていると話した。

IoT、AI技術の発展によって、「将来物流会社の地位がほかのプレーヤーに取って代わられるのでは」という懸念については、「サプライチェーンマネジメント(SCM)の中で中心にある物流業界がステイタスポジションにあり、周囲と手を組むことで大きな発展の可能性を秘めている」と述べた。