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PALTACとあらた、物流危機を見据え共同配送開始

2025年7月3日 (木)

ロジスティクスPALTACとあらたは2日、西関東エリアにおける共同配送を開始したと発表した。両社は競争関係にあるが、持続可能な流通インフラの「共創」を目指し、「非競争領域」とする物流での協働を進める。

PALTACとあらたは、化粧品・日用品など生活必需品の中間流通において中核企業の立場を担う。両社の年間取扱高は計2兆円を超え、全国規模で流通インフラを構築・運営している。少子高齢化の進行により労働人口が減少。物流の持続性は今や社会的な課題だ。こうしたなか、両社は「非競争領域」である配送分野で協力し、業界全体の発展と社会課題の解決に寄与する必要があるという共通認識に至った。

▲本取り組みのスキーム図(出所:PALTAC、あらた)

今回両社は、本社所在地の異なる拠点及び納品先店舗の位置関係を検証し、出荷拠点の見直しや配送距離の最適化を図った。これにより共同配送を実現し、トラック台数の削減による人員減少、積載効率の向上、走行距離の短縮を目指す。CO2排出量を削減し、物流コストも最適化する。また、荷受回数の減少によって納品先店舗のオペレーション効率が高まり、店舗作業の負担軽減につながるという効果にも期待がかかる。

今後、両社は本取り組みを契機に、ほかの配送先や地域での共同配送など、非競争領域におけるさらなる協働を模索する方針だ。本取り組みを通じて蓄積するノウハウを協働ネットワーク拡大に活用し、持続可能な流通インフラの共創をサプライチェーン全体に拡大していくとしている。

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