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アーバンシリーズ7棟目を佐志田倉庫と共同開発、ラストマイル・R&Dなど多機能拠点

プロロジスが錦糸町に都市型物流施設、スコアJ入居

2025年7月3日 (木)

拠点・施設物流不動産大手のプロロジス(東京都千代田区)は3日、東京都江東区で開発を進めていた都市型物流施設「プロロジスアーバン東京錦糸町1」の竣工式を執り行った。同社のアーバンシリーズの7棟目となる施設で、JR錦糸町駅から徒歩圏内という希少な立地に、ラストワンマイル配送から研究開発、サービスパーツ保管まで多様なニーズに対応する多機能ビジネス拠点が誕生した。1階には国際宅配便事業を手がけるスコア・ジャパン(江東区)の入居が決定している。

竣工式には、スコア・ジャパンの鈴木宏治社長、共同で施設の開発を進めた佐志田倉庫の佐志田雄太社長、設計・施工を担当した大日本土木の松雅彦社長をはじめ、多数の関係者が参列し、施設の完成を祝った。

プロロジスの山田御酒会長兼CEO(最高経営責任者)は、挨拶のなかで「コロナ禍の2020年秋に、私どもの大切なお客様である佐志田倉庫さんから、50年以上使用した施設の老朽化についてご相談をいただいたのが始まり。5年以上の歳月を経て、本日ここに竣工の日を迎えられたことを感慨深く思う」とプロジェクトの経緯を振り返った。さらに、「この施設は、我々が手がけてきたアーバンシリーズの中で最も理想的な立地。物流機能としても、働く方々の通勤利便性においても非常に優れている」と、新拠点のポテンシャルを強調した。

▲プロロジスの山田御酒会長兼CEO

共同事業者である佐志田倉庫の佐志田社長は、「半世紀以上にわたり弊社の事業を支えてきたこの特別な場所に、このような素晴らしい都市型の物流施設が誕生したことに非常に感激している。老朽化した倉庫の更新は業界の大きな課題であり、この施設は今後の物流拠点の在り方を示す新しいコンセプトの施設として、国土交通省や日本倉庫協会からも注目されている」と、プロジェクトの意義を語った。

入居企業を代表して挨拶したスコア・ジャパンの鈴木社長は、同社の事業内容に触れ、「都内のお客様から集荷した荷物をこの新拠点に持ち込み、成田空港へ運んで当日の飛行機に乗せる、という輸出業務が我々のメインだ。首都高速の錦糸町出入り口から車で2分という立地は、我々の業務にとって大変な効率化、ひいては顧客満足度の向上に間違いなくつながる」と、新拠点への具体的な期待を語った。

▲スコア・ジャパンの鈴木宏治社長

プロロジスアーバン東京錦糸町1の最大の強みは、その圧倒的な立地利便性にある。JR総武線・錦糸町駅から600メートル、東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・住吉駅から450メートルと、従業員の通勤利便性が非常に高い。また、首都高速7号小松川線・錦糸町出入口から400メートルの場所に位置し、丸の内・日本橋エリアなど都心部へのラストマイル配送拠点として最適であると同時に、首都高速ネットワークを介して都内全域への広域配送にも対応できる。錦糸町・住吉エリアは、今後の東京メトロ有楽町線延伸事業により、さらなる利便性向上と発展が見込まれる地域でもある。

同施設は、地上5階建て、延床面積6470平方メートルのマルチテナント型施設。1階はラストワンマイル配送拠点としての利用を想定し、コンパクトながら車両の出入りが可能な専用区画と、上階入居企業のための大型トラック着車場、共用の荷捌きスペースを設けている。2階から5階は、1フロア1社での専用利用を想定。空調設備を実装し、床荷重は1平方メートルあたり1トン、大容量の電力供給も可能で、重量物の設置にも対応する。これにより、従来の物流倉庫の枠を超え、R&D拠点、サービスパーツの保管・メンテナンスセンター、ショールームなど、一般のオフィスビルでは実現が難しい多様な機能を備えたビジネス拠点としての活用が可能だ。

▲関係者向け内覧ツアーの様子

本事業は、プロロジスのカスタマーである佐志田倉庫との初の共同事業として実現した。プロロジスは、都市部における物流需要の高まりを受け、「プロロジスアーバン」シリーズを積極的に展開しており、今回竣工した錦糸町に続き、同じ江東区内でシリーズ第8弾の提供も計画している。

なお、プロロジスでは現在、2階・4階・5階の区画で入居企業を募集しており、7月17日・18日に入居検討企業を対象とした施設内覧会を開催する予定だ。

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