EC三井不動産、両備システムズ(岡山市)、シグマクシス(東京都港区)の3社は22日、EC(電子商取引)での受注品を店頭在庫から出荷する作業を支援するスマートフォン向けアプリ「Store Support」(ストアサポート)を共同開発したと発表した。

▲ピッキングリスト画面イメージ(出所:三井不動産)
それによると、このアプリでは、これまでは注文情報から紙に印刷もしくは手書きしていたピッキングリストをアプリ内で自動作成し、スマートフォン上で情報を確認できるようにした。受注品の検品作業も、スマホのカメラで商品タグに記載されたバーコードを読み取るだけで済む。従来の目視による検品作業に比べ、ミスの少ない効率的な検品ができる。iOS、Android(アンドロイド)の両方に対応する。
アプリは2022年9月に運営を開始。23年2月現在、千葉県船橋市など5か所の三井ショッピングパークららぽーとで利用されており、店頭からの出荷業務で作業時間が最大30%程度短縮したという。
近年、ECと実店舗の間の顧客購買行動がシームレス化し、小売各社ではECでの受注品を店頭在庫から出荷することが増えている。オートメーション化が進む倉庫からの出荷と異なり、店頭からの出荷は人手頼みの非効率なオペレーションが課題となっていた。店舗スタッフが接客業務などと並行して出荷作業を行うことも、出荷拡大の制約となっていた。
共同開発に際し、両備システムズはアプリの開発・運用を担当した。シグマクシスは業務・システムの構想づくりと実装のサポートを担った。

▲アプリの利用手順
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