環境・CSR積水化学工業は27日、同社が開発を進めるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証において、太陽光発電ポテンシャルが大きい倉庫、工場の壁をターゲットとした設置方法を確立するために、センコーグループホールディングス(GHD)とセンコー(大阪市北区)と共同で、センコー茨城支店茨城PDセンター(茨城県古河市)での実証実験を22日から開始したことを発表した。
フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟という特長を備え、従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった場所(ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは曲面)への設置が可能となり、再生可能エネルギーの導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。
積水化学工業は、独自技術で屋外耐久性のあるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功してきた。また、センコーGHDとセンコーは、物流領域でのサステナブルな環境作りへの取り組みを続けており、同技術の実用化に向けた開発に協力、倉庫壁面への設置確立に向けた共同実証実験を行うこととなった。
今回の実証実験では、新しい簡易設置法により、16枚(16平方メートル)のペロブスカイト太陽電池設置を、施工準備から配線収納まで6時間で完了。今後、発電能力の検証に加え、耐候性、特に耐風性について、3社共同で1年かけて検証を続ける。
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