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JR貨物、積載率向上やコンテナ大型化に課題

2024年5月15日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、国土交通省の「今後の鉄道物流のあり方に関する検討会」の中間とりまとめに基づき、2022年10月に目標値として定められたKGI(重要目標達成指標)、KPI(重要業績評価指標)について、2023年度の達成状況と、今年度の計画をまとめた。

貨物鉄道での課題については、積載率が全日平均70%と、22年度実績を0.1%下回り、目標としていた72.3%に届かなかったほか、定温コンテナ輸送、31フィートコンテナでの輸送なども目標未達となった。また、貨物駅へのトラックスケールの整備や、新幹線による貨物輸送の具体化にも遅れが生じている。

一方で、中距離帯輸送における鉄道貨物利用に関しては、20年度比4.3%増となり3.9%増の目標を達成。積み替えステーションの設置や、40フィートコンテナを活用した海陸一貫輸送の対応に向けた実証、災害対策なども順調に進ちょくしているという。

貨物鉄道と他モードの連携に向け、物流拠点「レールゲート」からの発送を拡大する計画は、22年度から3%減と苦戦。貨物駅でのコンテナ3段積みによる保管能力拡大を図っていたが、設備上の安全性を確保できないとの理由から計画を見直している。

また、貨物鉄道輸送の社会的認知や、荷主に対しての利用促進など意識改革への取り組みでも、当初目標から遅れが生じているという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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