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内航海運会社や水産高校などが人材育成で意見交換

2024年7月10日 (水)

ロジスティクス日本船主協会は8日、若年船員の確保・育成について船員教育機関と内航海運業界が話し合う「人材確保・育成に関する懇談会」を5日に開催したと発表した。同協会内航委員会の田渕訓生委員長をはじめ各内航海運会社と、九州地区の水産系高校や国立海上技術学校などが参加し、活発な意見が交わされた。

同懇談会は今回15回目の開催で、昨年に引き続き福岡市の会場とオンラインで実施。およそ70人が参加した。

懇談会では高校や海上技術学校側が、各学校の生徒の就職状況のほか、内航海運業界に就職した卒業生の声などを紹介。一方、内航海運事業者側は、採用時の生徒への期待や懸念点、新卒就職者の離職理由などを説明した。意見交換では、事業者側が「若年船員の離職率の高さが深刻な問題となっている」と指摘したうえで、「若年船員とのコミュニケーションや教育・指導に苦慮するときがある」と人材育成の難しさを吐露する意見も出された。教育機関側からは、企業からの質問に答える形で、教育方針のほか、最近の学生の傾向などを説明し、教員不足の現状を訴える学校もあった。

こうした意見交換や議論の結果、出席者らは「船員の働き方改革」、「物流2024年問題」、「カーボンニュートラル・デジタルトランスフォーメーションへの対応」といった問題が山積する中、官民学が一体となって若年船員を確保・育成していくことの重要性を再認識し、今後も懇談会の開催などを通じて、共通理解を図っていくことを確認した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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