拠点・施設MSC(スイス)は11日、同社の物流部門であるメッドログ(MEDLOG)がアメリカのジョージア州サバンナに2万7000平方メートルの最新鋭冷蔵施設の建設を正式に開始したことを発表した。このプロジェクトは、米国南東部および中西部の鶏肉、豚肉、肉類生産者の輸出を大幅に支援するものである。

(出所:MSC)
同冷蔵施設は、およそ2万の冷凍・冷蔵パレットを扱うことができ、1日あたり最大1360トンの急速冷凍を処理できるよう設計されている。これにより、生産者は生の製品を直接冷蔵施設に出荷し、急速冷凍して南米やアジアの市場に輸出することが可能となる。
この施設は冷凍と冷蔵のいずれも処理可能で、42のトラックバースを備えたうえ、鉄道貨物にも対応している。そのため、中西部など遠方の生産者も世界市場にアクセスできるようになる。
ジョージア州におけるこの投資は、米国で3番目に取扱貨物が多いコンテナターミナルであるサバンナ港に大きな利益をもたらすと見られている。また同港には、この開発により市内に100人以上の新規雇用を創出すると見込まれている。
同施設は、CO2素排出量の削減を確実にするため、施設の電力のおよそ10%を供給できる1.5メガワットの屋上太陽光発電を備えている。また、LEEDの国際的な代替であるBREEAM認証を取得した米国初の冷蔵施設となる予定。稼働開始は2025年半ばを目指す。
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