調査・データ市場調査会社のマクロミル(東京都港区)は25日、同社の消費者購買履歴データをもとに、2024年下半期の「食品」と「日用品」の「市場規模拡大・縮小ランキング」を発表した。食品部門の1位は、米不足が騒がれた影響で「米」だった。日用品は「ボディケア化粧品」が1位で、SNSで話題となった商品が上位に入る傾向が見られた。
同社は全国3万5000人の消費者パネルから毎日の買い物履歴を取得し、POS(販売時点情報管理)データでは分からない購入者属性や、アンケートによる購入シーン・理由など消費者購買履歴データを収集している。こうしたデータをもとに、独自指標「100人あたり購入金額」で市場規模を評価。過去の市場規模と比較した。
同社によると、食品部門の1位は「米」で前年比42.3%の増加だった。2位はパックご飯やカップメシなどの「米飯加工品」が同31.0%増と続き、米関連では切り餅の「包装餅」が同23.8%増で5位となった。今年夏の米不足騒動の影響で、米関連の売り上げが大幅に伸びた。
「米」の平均購入単価が前年比35.6%増となる一方、購入者数を見ると「米飯加工品」が同20.6%増、「包装餅」が同15.2%増と大幅に増加した。米不足で米の価格が高騰する一方、米飯の代替品の需要が上昇したことがわかる。
日用品部門の1位は「その他ボディケア商品」で前年比79.8%と大幅に増加した。インスタグラマーによる投稿で人気となった「ダヴ クリーミースクラブ」が市場をけん引した。第6位の「ビタミン含有の滋養強壮(指定医薬部外品)」は前年比44.3%増で、同カテゴリの商品に関するX(旧ツイッター)の投稿が470万回を超えていた。前年比42.7%増で8位となった「その他メイクアップ化粧品」は、コーセー「メイク キープ ミスト EX +」がインスタグラマーの投稿で話題となった。
また、2位は「その他男性化粧品」で前年比69.1%増だった。特に「洗顔シート」が売れており、夏の猛暑が市場規模拡大につながった要因の一つだとみられる。
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