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JMC調べ、アジア-米国間コンテナ輸送11月、往復航とも安定

2011年2月8日 (火)

アパレル日本海事センターがまとめた2010年11月の日本・アジア-米国間コンテナ貨物の荷動き状況は、往航、復航ともに安定した推移となった。

 

<往航>単月は過去三番目の荷動き量
11月の往航荷動き量は、12か月連続の増加となる前年比13.3%増(前月比7.1%減)の111.6万TEUとなり、7か月連続で110万TEU以上と安定した推移をみせている。また、11月の単月でみると、2000年以降では06年、07年に次ぐ3番目の荷動き量となった。一方、1-11月の累計では、前年同期比16.3%増の1208.8万TEUと2桁増加を維持した。

 

日本積は、10か月連続の2桁増加となる前年比12.0%増(前月比5.6%増)の5.5万TEUで、全体に占めるシェアは4.9%。韓国積は、13か月連続の増加となる前年比14.8%増(同1.0%減)の5.6万TEUで、シェアは5.1%となった。台湾積は、11か月連続の増加となる前年比5.7%増(同0.8%増)の4.3万TEU(シェア3.8%)。

 

最大出荷国の中国積は、12か月連続の増加となる前年比11.1%増(同9.2%減)の71.5万TEU(シェア64.0%)となった。また、香港積は大幅な増加となる前年比42.7%増(同14.1%減)の4.7万TEU(シェア4.2%)と8か月連続の2桁増加。ASEAN積は、12か月連続の増加となる前年比14.1%増(同2.1%減)の14.4万TEU(シェア2.9%)。南アジア積では、10か月連続の増加となる前年比27.5%増(同7.4%減)の5.6万TEU(シェア5.0%)。

 

往航の品目別では、住宅関連3品目(「家具、家財道具」、「建築用具、その関連品」、「床材・ブラインドなどのプラスティック製品」)の合計荷動き量が、前年比4.7%増(前月比1.8%増)の20.3万TEUで、全体に占めるシェアは18.2%となった。衣類、その関連品は、12か月連続の増加となる前年比16.4%増(同16.1%減)の13.9万TEU(シェア13.8%)と往航の品目の中で寄与度が一番高く2.0%。また、自動車部品、自動車・トラックなどのタイヤ・チューブが過去最高の荷動き量を更新した。

 

<復航>日本揚、13か月連続で増加
11月の復航荷動き量は、2か月連続の増加となるとともに、2010年では2番目の荷動きとなる前年比7.5%増(前月比3.2%減)の55.5万TEU。また、1-11月の累計では、前年同期比4.3%増の568.4万TEUとプラスを維持した。

 

日本揚は、13か月連続の増加となる前年比4.3%増(前月比1.8%減)の7.0万TEU(全体に占めるシェア12.6%)と好調を持続。韓国揚は、7か月ぶりの増加となる前年比2.3%増(前月比0.1%減)の5.5万TEU(同9.8%)。台湾揚は、2か月連続の増加となる前年比16.9%増(前月比1.1%減)の5.7万TEU(同10.2%)。

 

最大の入荷国である中国揚の荷動き量は、2か月連続の増加となる前年比12.7%増(前月比1.6%減)の21.0万TEU(全体に占めるシェア37.8%)となった。また、香港揚は6か月連続の増加となる前年比15.9%増(前月比1.3%減)の4.5万TEU(同8.2%)。ASEAN揚は、前年比4.8%減(前月比6.7%減)の8.3万TEU(全体占めるシェア15.0%)。南アジア揚では、5か月連続の増加となる3前年比1.5%増(前月比14.9%減)の3.5万TEU(同6.3%)。

 

復航の品目別では、荷動きを牽引している第1位の紙、板紙類、その製品が11か月ぶりの増加となるとともに、4か月連続の10万TEU台となる前年比1.2%増(前月比3.7%減)の10.9万TEU(全体に占めるシェア19.6%)となった。衣類、その関連品は、大幅な増加となる前年比118.8%増(同95.1%増)の2.4万TEU(同4.3%)だった。