フォードプロ、商用車データ活用し車両管理強化

国際フォード（米国）は10日、同社モーターカンパニーの商用車部門フォードプロが、住宅サービス業支援のサービスタイタン（米国）と複数年の協業を開始すると発表した。

2020年モデル以降のフォード商用車に搭載された通信モデムを活用し、フォードプロのデータサービスとサービスタイタンのフリートプロソフトを統合する。

（出所：フォード）

新システムでは追加のハードウエア導入が不要で、車両を稼働停止させることなく利用できる。モデムから直接取得するデータにより、燃料消費、保守、運転行動の管理精度を高めるほか、車両の遠隔施錠・解錠といった操作も可能になる。データは1日10億件超を収集し、稼働率向上や保守効率化に役立てる。導入時間も従来の数週間から数時間に短縮でき、複数拠点を持つ事業者や成長中の企業に適している。

両社の取り組みは、米国とカナダで建設業やサービス業などの商用車利用者を対象に展開される。運用コスト低減や効率化に寄与するもので、従来の後付け機器に依存しない点が特徴だ。

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