サービス・商品米フォード・モーター・カンパニーは16日、米スーパマーケット大手のウォルマート、自動運転車技術のスタートアップであるアルゴAIと連携し、自律走行車による配送サービスを米テキサス州オースティン、フロリダ州マイアミ、ワシントンD.C.で始めると発表した。ウォルマートのサイトで注文した食品やその他の売れ筋商品が自動運転車で顧客の自宅まで配送される。
顧客は、ウォルマートの注文プラットフォームで商品をオンラインで注文する。ウォルマートのネット注文プラットフォームとアルゴAIのクラウドベースのシステムを連携することで、注文が転送され顧客の自宅へ配送するスケジュールを決める。アルゴの自動運転技術を搭載したフォード製の自動運転試験車両が商品の配送を行う。開始当初は商用サービスの提供は各都市の一部のエリアのみで、その後広げていく。テストは2021年中に開始する予定だ。
今回の連携で、アルゴAIの自動運転テクノロジーを統合したフォードの車両が使われるのが特徴な取り組みと言える。自律走行車を使って人や荷物を運ぶ商用サービスを開始するための、フォードの研究・開発方針が反映されているからだ。フォードは自律走行車の運用にかかるビジネス面のテストを続けてきた。2016年からはアルゴAIを支援し、ともに自動運転システムの開発と実証試験も実施している。
アルゴAIの共同創業者でCEO(最高経営責任者)のブライアン・サレスキー氏は「今回の目的は自律走行車による配送サービスの可能性を広く示すこと」と指摘している。