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国際協力銀、船舶輸出バイヤーズクレジットを締結

2014年1月10日 (金)

ロジスティクス国際協力銀行(JBIC)は10日、オランダのMURシッピングホールディングス向け船舶輸出バイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結したと発表した。

MURシッピングホールディングスと米国のJ.P.モルガングローバルマリタイムインベストメントファンド折半出資会社「インターナショナルストラテジックシッピングインベツトメンツ社」が100%出資する「アフリカンカイトシッピング社」との間で、ばら積み船1隻の購入資金を対象とする融資金額1230万米ドル(JBIC分)を限度とする船舶輸出バイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結したもので、みずほ銀行を幹事行とする伊予銀行との協調融資(協調融資総額2460万米ドル)。民間金融機関融資部分には日本貿易保険(NEXI)による貿易代金貸付保険が適用される。

実質的な船舶購入者となるMURは、100隻以上のばら積み船を持つグローバルな海運オペレーターで、今回の融資は国内造船会社の今治造船が建造する6万1000重量トン(DWT)のばら積み船1隻を伊藤忠商事を通じて購入する資金に充てらる。

国内造船所が建造する船舶の輸出を金融面から支援し、日本の造船業の国際競争力を強化する狙いで、JBICでは「今後も日本造船工業会とも連携しつつ、さまざまな金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能などを通じて、国内造船所建造船舶の輸出を金融面から支援していく」としている。