IHI、愛知工場でSPBタンク製造ライン本格稼働

拠点・施設IHIはこのほど、愛知工場に新設したアルミ製「IHI-SPBタンク」製造ラインの本格稼働を開始した。この製造ラインはSPBタンク専用の最新自動化設備で、アルミ溶接作業のうち8割を自動化。これにより、22年前の初号基製作時と比較して格段に製作能力を向上させた。

同社はで高まる洋上でのLNG生産輸送需要をにらみ、2009年にSPBタンクを用いた舶用LNG貯蔵事業へ再参入し、アルミ溶接の品質向上や効率化などSPBタンクの市場競争力強化のため、自動化設備への投資を行い、案件受注に備えてきた。

現在、愛知工場では中国のWisonグループ向け浮体式LNG受入・再ガス化設備（FSRU）用のSPBタンクを建造している最中で、完成後は東京LNGタンカー向けLNGタンク（アルミ製SPBタンク）を製作する。