調査・データオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)が4月30日に発表した2023年度の通期決算によると、売上高は前年比50%減の145億3600万ドル、税引後の利益は同94%減の9億7400万ドルとなり、大きな減収減益となった。
同社では、新造船の竣工による船腹供給の増加と、中東情勢の不透明感による市場の動揺などが業績に反映したとしている。特に、新造船の竣工は運送コストの増加と供給圧力を引き起こし、船腹余剰感が続いた。運賃水準も低迷が続き、中東情勢に関連するリスクが市場に不確実性をもたらしたことも、運賃水準の一時的な上昇にとどまり、通年を通じては大幅な利益減につながった。荷動きにおいては、北米での個人消費が堅調であったものの、欧州での長引くインフレが足かせとなり全体的に伸び悩みが見られた。
なお、24年度の通期業績は、目下の経済的および地政学的環境が当面持続するとの見通しから、前年度比では微増となる10億ドルを見込む。
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