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札幌市、地下鉄利用し宅配輸送実験

2010年6月18日 (金)

ロジスティクス札幌市は17日、地下鉄を活用した新たな物流システムの可能性を検討するため、市と都市型新物流システム研究会が共同で、地下鉄で貨物の一部を輸送する社会実験を実施すると発表した。地下鉄を利用した物流の社会実験は初めて。

 

社会実験は、ヤマト運輸の札幌ベース(厚別区)から札幌都心部の大通地区へ朝・昼・夕の1日3便のトラックに夜貨物輸送のうち、昼の1便を札幌市営地下鉄での輸送に切り替える。実験期間は夏休み期間終了後の8月下旬から2週間程度とし、実験結果を踏まえて冬季の実施も検討する。実施区間は地下鉄東西線の大通駅-新さっぽろ駅で、両駅で荷物の積み下ろしを行う。

 

札幌市長は「低炭素社会の実現に向けて、研究者や民間企業の方々の議論から生まれた新しいアイデアをベースにし、行政が既存の社会インフラを有効に活用しながら、新たな行政負担を発生させずに行う、産学官の連携の画期的な試み」と話した。

 

■都市型新物流システム研究会の構成メンバーは次の通り。
兵藤哲朗氏(東京海洋大学海洋工学部流通情報工学科教授)、山田忠史氏(京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻准教授)、平岡祥孝氏(札幌大谷大学短期大学部教授・新学部設置準備室長)、高橋清氏(北見工業大学工学部社会環境工学科准教授)、ヤマト運輸北海道ソリューション支店、ドーコン