荷主松尾研究所(東京都文京区)は13日、川崎重工業と共同開発したAIの制御技術を活用し、ヒューマノイドロボット「Kaleido9」による22.7キロの重量物運搬デモに成功したと発表した。
5月21日に米カリフォルニア州サンノゼで開催された「Kawasaki Physical AI Center San Jose」の開所式で、Kaleido9が合計22.7キロのカゴを両手で持ち上げ、安定して机上に配置する一連の動作を披露した。
開発では、エヌビディアのシミュレーターを活用し、シミュレーション上で学習した制御技術を実機に移行する「Sim2Real」のプロセスを構築した。ロボットのハードウエア・ソフトウエアの仕様把握から、強化学習、実機推論アーキテクチャーの設計までを進め、着手から6週間で学習から実機検証までの一連の流れを完成させた。
川崎重工の高トルク制御や高剛性の機体性能と、松尾研究所の深層学習・強化学習技術を組み合わせて機体制御を開発した。羽田の実験拠点「KAWARUBA」で検証を重ね、サンノゼでのデモにつなげた。
川崎重工は、フィジカルAIとロボティクスの融合による社会実装を進めており、サンノゼの拠点では医療・介護分野を重点領域とする。半導体や自動車などの産業分野、ニューモビリティへの適用も進める方針だ。
両社は今後、今回の成果をもとにフィジカルAI領域の技術開発を進め、医療・介護に加え、製造、物流、建設など幅広い産業分野で、人の判断や行動を安全かつ効率的に支援するソリューションの展開を目指す。
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