調査・データフェデックス(米国)は12日、フロスト&サリバンと共同でまとめたアジア太平洋地域の半導体サプライチェーンに関する調査結果を公表した。AIや高性能コンピューティング、EV、先端通信技術の需要拡大を背景に、域内の半導体生産やデジタルインフラ投資が拡大し、物流にはスピードや可視性、レジリエンスが一段と求められていると分析した。

(出所:フェデックス)
調査によると、アジア太平洋地域は世界の半導体産業売上高の58%を占める。なかでもベトナムの半導体輸出は06年から25年にかけて年平均31.8%で増加し、輸入も同30%で伸びた。2023年の集積回路輸出額は324億ドルに達した。組み立てや試験工程の拠点として存在感を高め、電子機器製造の集積や人材、コスト競争力を背景に投資を呼び込んでいるという。
AI関連では、26年から35年に世界で2000か所を超えるデータセンターが新設される見通しで、半導体に加え、高密度サーバーやネットワーク機器、冷却設備、電源設備の輸送需要も拡大するとみる。これらの機器は複数国の製造・組み立て・試験拠点を経由するため、高付加価値かつ時間制約の厳しい貨物を安定して運べる物流網の重要性が増している。
一方、半導体企業を対象とした調査では、今後3年間にアジア太平洋地域内で生産拠点を追加するとの回答が35%、調達先を域内外で増やす、または分散するとの回答が25%だった。成長上の最大の課題には地政学的混乱を挙げた回答が30%に達し、物流・サプライチェーン事業者を選ぶ際に最も重視する能力として、44%が国際輸送の迅速性を挙げた。
フェデックスはこうした需要を取り込むため、25年9月にベトナム北部のノイバイ国際空港からの出発便を増便した。これにより北部ベトナムからアジアや欧州向けの輸送日数を1日短縮したほか、台湾-韓国間の直行便や台湾の桃園トランシップセンターの機能強化など、域内の半導体・ハイテク貨物を支えるネットワーク拡充を進めている。
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