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負債1億300万円、TDB調べ

長野地裁上田支部、日敬流通(長野)の破産手続き開始決定

2014年4月21日 (月)

M&A帝国データバンク(TDB)は21日、日敬流通(長野県上田市)が、4月9日に長野地裁上田支部より破産手続き開始決定を受けたと発表した。破産管財人は大野薫弁護士(上田市)。財産状況報告集会の期日は7月8日午前10時。

同社は、1997年6月創業、02年6月に法人改組した貨物自動車運送業者で、09年10月に現商号に変更した。創業当初は軽貨物運送が中心だったが、その後増車を進め、上田市の本店をはじめ、長野市に車両基地、松本営業所(後に中南信をカバーする南信営業所に変更)、富山県内に北陸出張所、埼玉県に関東出張所を構え、大手運送業者の下請けや地元企業との直接取引によって業績を拡大、10年6月期には売上高3億5800万円を計上していた。

しかし、以前から景気後退に伴う荷動きの鈍化や運賃の低迷によって収益が悪化していたうえ、09年8月に創業者の代表取締役会長が逝去したことで体制が動揺。営業所の閉鎖や商号変更を含め立て直しを図ったが、11年6月期の売上高は2億8000万円に減少し、その後も業績は回復せず、13年3月20日付で事業を停止していた。申請時の負債は1億300万円。