M&ANIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は19日、グループ会社の日本通運が保有するNX日本海倉庫(新潟市中央区)の全株式を、リンコーコーポレーションへ譲渡する契約を締結したと発表した。株式譲渡の実行日は2026年4月1日を予定している。
NX日本海倉庫は新潟西港を拠点に、港湾倉庫業務を中心とした物流事業を展開。一方、日本通運は新潟東港を主軸に国際物流、関連する国内物流に注力しており、港ごとに機能が分かれていた。NXHDは、対象会社の収益性やグループ内シナジー、将来の成長性を総合的に検討した結果、西港で港湾荷役や倉庫機能を持つリンコーに譲渡することが、対象会社の成長や地域活性化、グループ全体の経営効率向上につながると判断した。
NX日本海倉庫の売上高は直近3期でおおむね3億円規模にとどまり、営業損失が続いていた。譲渡により、西港エリアではリンコーによる機能集約が進む一方、NXグループは東港を中心とした物流戦略に経営資源を集中する構図となる。
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