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「時給以外の魅力前面に打ち出せるかがポイント」

運輸職系の9月平均時給1080円、an調べ

2014年10月20日 (月)

調査・データインテリジェンス(東京都千代田区)は20日、同社が運営する求人情報サービス「an」に掲載された9月の求人広告から173職種の平均時給を分析し、結果を発表した。

全体の平均時給は989円で、前月から1円減少、前年同月との比較では15円増となった。前年同月比で15円以上の増加が2か月続くのは半年ぶりで、anに寄せられる求人数は前月比13.2%増、前年同月比60.2%となった。

エリア別平均時給は、関東が1044円と最も高く、次いで関西エリア(990円)、東海エリア(982円)、九州エリア(852円)、北海道エリア(828円)の順となった。1%減となった北海道を除く4エリアで対前年プラスとなっており、全国では1.5%のプラスだった。

職種別では、「専門職系」(1114円)が最も高く、「運輸職系」(1080円)、「サービス系」(1061円)、「事務系」(1021円)、「技能・労務系」(966円)、「フード系」(944円)、「販売系」(893円)と続いた。

同社は7-9月の動向について「フード系が2年5月ぶりに前年比マイナスに転じる(6月)など、チェーン店を中心に時給の高止まりが鮮明になった3か月だった。今後、個人経営の店舗などがチェーン店や大手が設定している額まで時給を上げるような動きが起これば、フード系全体の平均時給が押し上げられる可能性はあるが、既に時給を上げることでの求職者への訴求は難しくなっており、各社、スタッフ定着のための施策も行われるようになってきた」と分析。

業職種問わず求人数の増加が続く中、「主婦や高校生など、募集対象を絞り込み、それぞれの対象者に訴求できる内容」で主婦向け、高校生向けと複数の求人を出す企業も出始めており、「求人層を拡大するとともに、時給以外での魅力をいかに前面に打ち出していくかが、企業にとって今後の採用のポイントとなりそう」と指摘した。