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19年度末までにエリア集配オペレーションシステム構築

佐川急便、東京都心部の都市物流構築実験に参画

2014年10月24日 (金)

ロジスティクス佐川急便は24日、東京都心部の大手町、丸の内、有楽町地区(大丸有地区)で大丸有地区全体の物流コーディネート業務を受託し、実行部会に参加、今月1日からエリア集配オペレーションシステムの構築を開始したと発表した。

大丸有・神田地区等グリーン物流促進協議会、大丸有地区エリア集配実験実行部会から受託したもので、大型複合施設が集積する同地区で円滑な物流業務を運営するための課題を抽出することを目的に、着荷主、出入りする物流事業者と連携。

「大丸有地区エリア集配」のトライアルと貨物車両の駐車マネジメントを実施、2019年度末までにエリア集配オペレーションシステムの構築を行う。

具体的には、大丸有エリアから直線距離で6-10キロ圏内の4か所にTC・DC機能の物流センターを開設。そこからエリア内の物流拠点に向けて搬送する物流ソリューションを構築。

大丸有エリアには4か所のエリア物流拠点を開設し、あらかじめTC・DCセンターでエリア仕分けされた貨物を、4か所の物流拠点からシャトル配送(当日配送)する。

大丸有エリア内には数棟から数街区単位で物流サポート拠点を開設。そこから大丸有所定エリアに台車や、小型電気自動車などの超小型モビリティで集配を実施する。

大丸有地区での効率的な集配システム構築に先立ち、三菱地所プロパティマネジメントから大丸有地区の丸ビル・新丸ビルでの館内物流管理業務を受託し、8月1日から一部業務を先行開始している。

今後は大丸有地区の経験、これまでの館内物流業務の経験を活かし、事業化に向けた取り組みを推進。物流管理の充実を図り、アメニティ性を強調してエリア内の入居者、利用者への支援サービスと連携させた総合的なサービスシステムの構築を図る。

これらの取り組みについて、同社は「施設内の物流環境向上、環境負荷の最小化、セキュリティ対策を含めた安全性の向上など、大型複合施設の課題を解決する新たな取り組みになる」と説明している。