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「Designing for the AI revolution」で描く、次世代サプライチェーンを意思決定 

BigM、AI時代のSCデザインイベントを東京開催

2026年1月20日 (火)

話題BigM(東京都中央区)は2月20日、「Supply Chain Design Conference Tokyo 2026 ~Designing for the AI revolution~」(サプライチェーン・デザイン カンファレンス TOKYO 2026〜AI革命に向けた次世代のサプライチェーンデザイン〜)を開催する。24年の開催に続く、国内最大級のサプライチェーンデザイン(SCD)イベントだ。今回のテーマは「Designing for the AI revolution」。急速に進むAI(人工知能)技術をSCDにどう取り込み、次世代のサプライチェーンを構築するか、その解を示す。

BigM社長の村儀実氏は、24年の前回イベントを「SCDの民主化」の第一歩だったと振り返る。これまで経験や勘、度胸(KKD)に頼っていた意思決定を、テクノロジーを用いて定量的かつ科学的に行う企業が増加した。在庫レベルの適正化・ネットワーク/プロダクトフローなどで成果を上げる企業が現れる一方で、新たな課題も浮き彫りになった。それは「データの壁」と「組織のサイロ化(孤立化)」だ。分析に必要なデータを集める作業に膨大な工数がかかる点や、特定部署に知見が閉じることで全社的な連携が取れない点が、SCDの浸透を阻む要因となっていた。

▲BigMの村儀実社長

村儀氏は、日本企業が抱える悩みについて「自社の独自性が、競争優位の源泉となる『強み』なのか、排除すべき『ボトルネック』なのか、切り分けに苦慮するケースが多い」と指摘する。ガラパゴス化した業務プロセスを客観的に評価し、残すべき強みと変えるべき非効率を見極めるニーズが高まっている。

(クリックで拡大、出所:BigM)

こうした課題に対し、今回のカンファレンスでは「AI革命」を切り口に解決策を提示する。イベントではオプティロジック(米国)のSCDプラットフォーム「Cosmic Frog」(コズミック・フロッグ)の新機能であるデータ準備・分析・定常的意思決定を実現するための「DataStar」(データスター)や「PlanStar」(プランスター)を紹介する。

DataStarは、SCD最大の障壁であるデータ準備をAIが支援する機能だ。自然言語で指示を出せる「Leapfrog AI」(リープフロッグAI)を搭載し、ノーコードでデータの加工や統合が可能になる。バラバラな形式のデータをAIが整理することで、分析までのリードタイムを劇的に短縮する。

(クリックで拡大、出所:BigM)

PlanStarは、最適化やAIを意思決定のワークフローに組み込むプラットフォームだ。デザインされた戦略を、通知や承認プロセスを含む具体的な実行計画へと落とし込み、コストやリスクの改善を実現する。

(クリックで拡大、出所:BigM)

村儀氏はSCDにおける人間の役割について、「サイエンスとアートの融合」を掲げる。サイエンス(左脳)は、AIによる数値データに基づいた処方的分析や最適化が担う。一方で人間が担うべきアート(右脳)とは、「なぜそうするのか」という課題の深掘りや要因分析(なぜなぜ分析)、そして関係者を巻き込むストーリー作りだ。テクノロジーの進化により、人の役割は「高度な意思決定」と「現場での実行・マネジメント」の両端に価値がシフトする「スマイルカーブ化」が進む。中間の煩雑な計算業務をAIに任せ、人間はより創造的で対話的な領域に注力する未来像を描く。

イベント当日は、こうしたコンセプトを具現化する先進企業の事例登壇を予定する。今回は、ダイキン工業とNIPPON EXPRESSホールディングスが登壇する。荷主企業であるメーカーは、製造や在庫戦略といった最終的な意思決定をする。対して物流事業者は、最新のタリフ(運賃表)や地域特性、現場の物件情報など、実行に不可欠な専門知見を持つ。村儀氏は「テクノロジーを共通言語とすることで、荷主と物流事業者が同じデータ基盤の上で議論し、相乗効果を発揮できる」と語る。双方が「持ちつ持たれつ」の関係でWin-Winを築く連携のあり方も、本イベントの重要な見どころだ。

▲24年11月開催では、60人・20社以上が来場。企業の枠を超えて同じサプライチェーンに取り組む参加者によって活発な議論と交流が行われた。(出所:BigM)

BigMは、参加対象を経営層や企画職だけに限定しない。村儀氏は「現場に近い中間管理職や、これからの変革を担う若手社員にこそ参加してほしい」と呼びかける。AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)に対して「仕事を奪われる」と懸念する声もあるが、村儀氏のメッセージは明確に「No Fear」(恐れるな)だ。テクノロジーは敵ではなく、経験の浅い若手がベテランと対等に渡り合い、組織に貢献するための強力な武器になる。

同社は創業以来、外部資本を入れない「ブートストラップ経営」を貫く。無理な拡大路線を追わず、顧客企業の「自走」を支援することに重きを置く独自のスタイルだ。いつまでもコンサルタントが常駐するのではなく、顧客自身がツールを使いこなし、意思決定できる状態を理想とする。今回のイベントも、単なるツール紹介の場ではなく、参加企業同士が課題を共有し、切磋琢磨するコミュニティー形成の場と位置付ける。

「AI革命に向けた次世代のデザイン」。このテーマには、日本の物流とサプライチェーンを、AIの力で進化させ、戦略と実行を高度に統合させるという強い意志を込めた。26年2月、日本橋に集う物流パーソンと共に、次世代のサプライチェーンデザインを創り上げる準備は整った。

BigM主催イベント情報
サプライチェーン・デザイン カンファレンス TOKYO 2026
日時:2026年2月20日(金)14時-18時
(受付開始:13時40分 / 懇親会:18時-19時)
会場:コングレスクエア日本橋
アクセス:東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅 B9出口直結
JR線・東京メトロ丸ノ内線「東京駅」日本橋口より徒歩5分
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅 B5出口より徒歩3分

費用:無料(事前登録制)

■詳細・申込 https://www.bigm.one/event_2026

サプライチェーンデザイン 4.0 ソリューション

https://www.bigm.one/solutions/supply-chain-design-4-0

(クリックで拡大、出所:BigM)