メディカルメディパルホールディングスは8日、完全子会社であるメディセオが医療用医薬品などを取り扱う新たな物流拠点として「名古屋ALC(エリア・ロジスティクス・センター)」を9日に竣工すると発表した。
メディセオは、名古屋ALCを都市型フルラインセンターに位置付け、生産者から最終需要者までの無駄を削減し、流通の全体最適実現を最重要テーマとして構築した最新鋭のロジスティクスセンターとして運用する。
より得意先に近い立地にフルラインのセンターとしてALCを設置し、ALCから直接得意先に届ける方式に転換することで、品揃えの拡充とリードタイムの短縮を図る。また、独自に開発した需要予測システムを使い、過剰在庫と欠品が生じないよう単品ごとに在庫を最適なレベルにコントロールし、定時・適量の完全納品の実現を目指す。
さらに、情報システムを活用した独自のマテハン技術とエンジニアリングによって、正確で効率的な在庫管理と庫内作業、配送作業を実現し、作業の効率化を図りながら安全性と信頼性を高める。セキュリティの面でも、免震構造を施すとともに、停電時の自家発電装置、災害時の緊急配送用バイクを配備し、地震などの災害時にも安定供給できる体制を整えた。人的災害を防ぐため、ID認証システムを採用し、高いセキュリティを確保している。
設備投資額は総額80億円で、愛知県、岐阜県、静岡県、三重県、富山県、石川県、福井県全域と滋賀県湖北エリア、和歌山県新宮エリアをカバーする。出荷能力は年間最大2200億円で、7月に稼働を開始する。
■名古屋ALCの概要
名称 | メディセオ「名古屋ALC」 |
所在地 | 愛知県清須市西枇杷島町子新田1-5 |
敷地面積 | 3万1272平方メートル(約9460坪) |
建築面積 | 1万156平方メートル(約3072坪) |
延床面積 | 2万4616平方メートル(約7447坪) |
構造 | 鉄骨造、ラーメンブレース併用工法、地上4階建 |