ロジスティクス遠州トラックが12日に発表した前3月期決算は、一部の有力荷主との取引が縮小して4.5%の減収となり、この影響と乗務員不足による輸送コストの上昇などで営業利益も23.3%の減益となった。
物流事業は輸送、倉庫部門がともに減収。複数の新規センター業務が寄与したものの、一部有力荷主との取引が縮小し、消費税増税や夏場の天候不順の影響で飲料・食品、家電、衛生用品を中心に全般的に貨物取扱量が伸び悩んだ。
運賃の見直しを進めたが、有力荷主との取引縮小の影響、乗務員不足などに伴う輸送コストの上昇、稼働したセンター業務の運営費用の増加が減益要因となった。また、中国事業の再編に伴う特別損失の計上により、最終利益も42.9%減少した。
今期は売上高227億円(6%減)、営業利益8億8000万円(29.9%増)、最終利益4億5000万円(3倍増)を見込む。
[遠州トラック]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 24,137 | 25,264 | -4.5% | |
営業利益 | 677 | 884 | -23.4% | |
経常利益 | 610 | 804 | -24.1% | |
当期純利益 | 145 | 255 | -42.9% |