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トラックドライバーの人材確保・育成へ連携策まとめる

国交・厚労省、ドライバーの長時間労働改善へ合同監査

2015年5月28日 (木)

行政・団体国土交通省と厚生労働省は28日、トラックドライバーの人材確保・育成に向けた連絡会議を開催し、対応策を取りまとめた。

両省は、現状認識の共有や相互の連携に向けた取り組みの検討を行い、トラックドライバーの人材確保・育成に向けて連携施策を実施していくことにした。

対策は「魅力ある職場づくり」と「人材確保・人材育成」の2つの視点でまとめた。「魅力ある職場づくり」に向けては、トラックドライバーの処遇を改善し、安心して働けるための環境整備として、(1)取引環境・長時間労働・賃金などの労働条件の改善(2)雇用管理の知識習得・実践の推進(3)雇用管理に役立つ助成制度の活用促進(4)現場の安全管理の徹底――に取り組む。

また、トラック運送業界への入職を促すため、トラック運送業の魅力の向上や人材育成などに向けたきめ細かな直接的な取り組みを実施することとし、(1)トラック運送業への入職促進(2)女性の活躍促進(3)関係団体などとの連携による人材育成・定着支援の推進(4)事業主などによる人材育成の推進――を取り組み項目として掲げる。

例えば取引環境・長時間労働・賃金などの労働条件の改善に向けた取り組みとしては、労働基準監督機関と地方運輸機関が監督・監査結果を相互に通報しあうほか、合同監督・監査を行うことで指導の効率を高め、自動車運転者の労働時間など労働条件の確保・改善を図る。

トラック運送業界への入職促進策としては、運輸局が高校を訪問し、トラック業界の魅力をPRしていく活動や、ハローワークでトラック運送業を含む求人者に対し、応募者を増やすための求人条件の設定を助言するとともに、求人内容にふさわしい能力・適性のある求職者に応募の働きかけを行う。

■取り組みの詳細
http://www.mlit.go.jp/common/001090803.pdf