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財務省、羽田再国際化で物流の税関手続き簡素化

2011年6月30日 (木)

行政・団体財務省は30日、羽田空港の再国際化に伴い、物流に関わる税関手続きを大幅に簡素化すると発表した。簡素化は7月1日から適用する。

 

羽田空港の再国際化により、地方空港から羽田空港を経由して外国へ輸送する物流や、外国から羽田空港を経由して地方空港へ輸送する物流の増加が見込まれることから、物流にかかる税関手続きの円滑化を図るため、(1)国内線航空機(国内航空機)用のコンテナーを国際線航空機(外国貿易機)に搭載する際の手続(2)国内線航空機を国際線航空機、国際線航空機を国内線航空機として使用する際の資格変更手続――などを7月から簡素化することにしたもの。簡素化の適用は、羽田空港に限らない。

 

国内線航空機用のコンテナーを国際線航空機に搭載する場合は、輸出許可を受けなければならなかったが、コンテナー管理者が必要事項を記載した帳簿を備えることで、都度の税関手続を省略できることとした。

 

また、国内線航空機を国際線航空機、国際線航空機を国内線航空機として使用する際の資格変更手続についても、これまでは航空機に積載されている貨物を全て取卸した後に届け出る必要があり、税関が資格証書を交付するまでは、貨物、機用品の積込みを行うことができなかった。

 

簡素化後は一定条件を満たせば、貨物の取卸し前であっても資格変更の届出を行えることとし、さらに、資格変更届が税関に受理されれば、資格証書の交付を待つことなく、貨物などの積込みを行えることにした。財務省では「所要時間の短縮による航空機の効率的な運用を可能にした」としている。