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新明和工業、B777向け部品組立を宝塚工場に移転

2011年7月14日 (木)

拠点・施設新明和工業は、甲南工場(神戸市東灘区)で行っているボーイング社大型航空機「777」、中型航空機「787」の部品生産工程のうち、組み立てに関する工程を宝塚工場(兵庫県宝塚市)に移転する。

 

今後、増産が予定されている両機向けの同社分担部品の生産を遅滞なく行うため、生産効率の改善も目指した取り組みとして実施するもの。移転先の宝塚工場では、自動電線処理機などのメカトロニクス製品のほか、航空旅客搭乗橋の基幹部分などを製造していたが、同製品の製造をシンガポールのグループ会社に移管したことからスペースの有効活用を図っていた。

 

「787」開発・生産プログラムへの参画に伴い、甲南工場が大型の生産設備やクリーンルームを設置し手狭になっていたため、組み立て工程を車で約30分の距離にある宝塚工場に移すことにした。

 

同社は、「777」向けでは翼胴フェアリング(翼胴接合部覆い)、「787」向けでは主翼スパー(桁)の製造を分担している。今後、複合材料、金属材料部品の製作を甲南工場、それ以降の組み立て工程を宝塚工場の二拠点体制とすることで、甲南工場の部品生産能力も大幅に向上するとしている。今月下旬から順次設備などの移転を開始し、試験期間を経て、10月には量産体制が整うとしている。