調査・データ日立造船は15日、熊本大学、熊本県、上天草市、天草市と連携し、準天頂衛星システムによる高精度測位技術を活用して無人航空機(ドローン)で物資輸送を行う事業の検討を開始した、と発表した。
準天頂衛星システム「みちびき」による高精度測位を活用し、効率的・安全な自動飛行・物流を実現するために必要な機器・システムを開発・整備し、ドローンの飛行データ収集などを実証する。
また、市場調査や制度・技術的課題に向けた検証を行い、事業化を促す。
実証実験は秋頃に実施する計画で、上天草市の江樋戸港から湯島まで8キロの飛行ルートを対象に、ドローンに自動飛行装置、通信装置、物資輸送ケース、安全装置を搭載、安全で効率的な無人物資輸送を行う。
準天頂衛星システムの測位信号はアジア、オセアニア地域で幅広く受信できることから、今回の実証実験と並行し、ドローンを活用した物流事業のニーズを調べる。