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佐川グローバル、タイ現法の全面再開は来年3月

2011年12月14日 (水)
営業再開に向け復旧作業中の佐川急便TCD本社

営業再開に向け復旧作業中の佐川急便TCD本社

ロジスティクス佐川グローバルロジスティクスは14日、洪水被害により10月14日から営業を停止しているタイ現地法人の佐川急便タイ・コンテナ・ディストリビューション・サービス(佐川急便TCD)について、早ければ2012年1月中旬にも事務所棟での業務を再開すると発表した。

 

バンガディ工業団地(パトゥンタニ県)に位置する佐川急便TCD本社は、工業団地管理会社からの正式な営業・操業停止の要請を受け、10月14日から営業を停止した。同月20日夜から浸水被害が発生し、浸水ピーク時には水位が約3メートルに達し、本社社屋・倉庫の1階部分が完全に水没。敷地内の変圧機、室外機、その他の外部設置機器、本社事務所1階部分が浸水で被災したほか、倉庫内に避難した営業車両を含む複数の車両とフォークリフトも浸水した。

 

今月4日から、管理会社の強制排水、自社の排水作業の結果、敷地全体の排水が完了した。敷地全体に汚泥が広がっていたが、自社手配の放水車両と復旧した水道設備を利用して、汚泥を洗い流す作業を実施するとともに、営業再開へ向けて徹底した消毒や設備などのメンテナンスを行っている。

 

佐川急便TCDでは営業停止期間中、浸水発生前の防水対策、発生後の浸水状況などの情報を定期的に顧客に提供し、レムチャバン臨時事務所を開設して本社業務を継続している。

 

本社1階事務所の洗浄・消毒、事務所棟全体の安全調査を行い、安全性の確認がとれた段階で早ければ、2012年1月中旬から事務所棟での業務を再開。一般倉庫業務は、保管貨物を一時的に外部倉庫へ移動させた後、洗浄・消毒を行うとともに、被災した設備などの修理を実施した上で、3月の全面的な営業再開を目指している。