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【決算】郵船ロジ、統合完了も最終利益3割減少

2012年4月27日 (金)
2012年3月期通期連結(単位:百万円)
 2012年3月期2011年3月期増減率
売上高309,004160,78892.2%
営業利益6,2724,94726.8%
経常利益7,4856,06823.3%
当期純利益2,5263,621-30.2%

メディカル日本郵船の物流事業との統合により、ロジスティクス、海上貨物の売上高は大きく増加したものの、期初計画に対しては下回る結果となった。貨物取扱量はマーケットを反映し伸び悩んだ。

 

海上フォワーディングが伸長――日本
上半期の航空フォワーディングの輸出貨物は、東日本大震災の影響を受けて自動車関連部品を中心に荷動きが低迷。下半期にはタイ洪水の復旧需要で荷動きが回復したものの、通期取扱重量は6.3%の減少となった。輸入貨物取扱件数は8.3%の減少。海上フォワーディングは、タイ洪水の影響を受けて一時的に荷動きが停滞したが、事業統合による規模の拡大により貨物取扱量が増加。国内連結子会社を含めた日本部門の売上高は837億6100万円(7.9%増)、営業利益は16億7500万円(5倍増)となった。

 

5.7億円の営業損失――米州
航空フォワーディングでの輸出貨物は、上半期にアジア向けの自動車関連部品や医療機器関連品の取扱いが安定していたものの、通期取扱重量は3.4%の減少となった。輸入貨物取扱件数は0.3%の減少。海上フォワーディングは、事業の統合効果に加え自動車関連部品などの取扱いが安定的に推移した。ロジスティクスは、上半期に苦戦した陸上輸送部門でコスト削減に注力し、「一定の成果を上げることができた」ものの、倉庫部門で第4四半期の販売不振に加え、決算に伴う一時費用が発生した。この結果、米州部門売上高は700億5600万円(5.2倍増)、営業損失は5億7700万円(前期は7億4900万円の利益)となった。

 

事業統合完結、次期売上高3700億円見込む
4月の中国、マレーシア法人などの連結子会社化により事業統合が完結、顧客ニーズに対応できる体制が整ったとして、次期業績は売上高3700億円(19.7%増)、営業利益95億円(51.5%増)、経常利益95億円(26.9%増)、当期純利益50億円(97.9%増)を見込む。