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大日本印刷、固形物充てん可能な紙容器を国内供給

2018年2月21日 (水)

サービス・商品大日本印刷は20日、紙容器メーカー大手のSIGコンビブロックグループ(スイス)と折半出資の合弁会社を国内に設立し、日本市場向けに新たな形状の飲料・食品用紙容器と充てん機の提供を開始する、と発表した。

合弁会社は「DNP・SIGコンビブロック」の社名で4月1日に設立、東京都新宿区の大日本印刷本社内に拠点を構える。

国内マーケット向けに製造するのは、SIG社の開発した「飲料・食品向け液体紙容器」と内容物の充てん・包装に使用する「無菌充填システム」で、修繕部品を含む販売と保守サービスも提供する。

このシステムは果物、野菜、シリアル、ゼリーなどの小さな固形物を液体と一緒に充てんすることが可能で、紙容器にこうした固形物を入れられるのが特徴。

充てん能力は1時間当たり最大2万4000カートンと、紙容器では世界最高水準のスピード。短時間で品種替えが可能なほか、包装資材のロスが少なく、多様な内容物に対応できる。

SIG社が開発した再開封可能な口栓付きの紙容器の「コンビドーム」や「コンビフィット」など、形態・容量・開封方法などが異なり、形状に特長のある100品種の製品を供給する。

電子レンジによる加温が可能な新容器「Heat&Go」(ヒート&ゴー)の開発も進めており、この新容器と固形物充てんを組み合わせることで、加温可能な固形物入り飲料という「まったく新しいカテゴリー」の商品が提供できるようになる。

合弁会社とDNPは、2018年秋から充てん機を導入し、包材の納入を19年春に開始する。22年に日本の無菌紙容器市場で2位のシェア獲得を目指す。