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DNP、バイオマス度98%の飲料用紙容器を開発

2014年9月30日 (火)

サービス・商品大日本印刷(DNP)は9月30日、植物由来の原料で製造したバイオマスポリエチレンと森林管理協議会(FSC)の森林認証紙を使用したバイオマス度98%の飲料用紙容器「L-Bio(エルバイオ)カートン」を国内で初めて開発したと発表した。果汁飲料やコーヒー飲料などの飲料向けの包装材として12月に発売する。

L-Bioカートンは、植物由来原料を使ったポリエチレン樹脂をFSC森林認証紙の表裏にラミネートした材料を使用した飲料用紙容器で、Lシリーズとバイオマテックシリーズのそれぞれの強みを組み合わせた製品ラインアップとして飲料用紙容器向けに提供する。

バイオマス度95%のバイオマスポリエチレンをFSCの森林認証紙の表裏にラミネートすることによって、容器全体として98%のバイオマス度を達成。インキを除き、ほぼ100%のバイオマス化を実現した液体紙容器で、導入企業は容器にFSCのCoC認証(加工・流通過程の管理の認証)ラベルを表示できる。

同社は今後、食品や飲料、日用品などのメーカーに提供する包装材を「可能な限りバイオマテックシリーズに切り替えるよう働きかけていく」方針で、L-Bioカートンを皮切りにほかの紙容器へもバイオマス化を進める。バイオマテックシリーズを利用した包装材で、2017年度までに150億円の売上を目指す。