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大日本印刷、飲料容器大手のSIGと国内で協業

2016年7月5日 (火)

サービス・商品大日本印刷は4日、飲料容器メーカー大手のSIGコンビブロックグループ(スイス)と日本の飲料・食品用紙容器市場で協業することに合意した、と発表した。

大日本印刷、飲料容器大手のSIGと国内で協業

▲コンビドーム

国内の飲料向け液体紙容器は、上部が三角の屋根のような「ゲーブルトップ型」と、全体が四角い「レンガ型」が主流を占めているが、形状の独自性に乏しく、商品の差別化が難しいのが課題。

飲料カートンを欧州で最初に製造したSIG社は、口栓付きの「コンビドーム」や「コンビフィット」など、形状に特長のある製品を供給しており、形態・容量・開封方法を合わせると同社の製品群は300品種に上る。

大日本印刷はこれらの既存製品群に加え、果物などの固形物充てんシステムを組み合わせた紙容器製品を提供することで、「日本の生活者に新たな価値を持つパッケージを提供できる可能性」があると判断。国内でSIG社の飲料・食品用紙容器と充てんシステムの販売で協業し、両社の事業拡大と環境配慮型製品としての紙容器の市場活性化を図ることにした。

SIG社の充てんシステムは「ドリンクスプラス」の名称で飲料に果物、野菜、シリアル、ゼリーなどの小型固形物を入れることが可能で、すでにアジアでは中国、韓国で広く採用されている。飲料カートンにこうした固形物を入れられるのはSIG社の無菌充てんシステム独自のもので、最大1時間あたり2万4000カートンと、紙容器では世界最高水準の充てんスピードを持つ。短時間の品種替えや資材ロスが少なく、柔軟性と低コストを両立することが可能となっている。

大日本印刷、飲料容器大手のSIGと国内で協業

▲コンビフィット