拠点・施設京セラは10日、中国広東省東莞市の主力生産工場「京セラ弁公設備科技(東莞)」の敷地に、昨年7月から着工していた有機感光体「OPC感光体ドラム」の新工場が完成したと発表した。
中国工場は、京セラの主力工場で複合機やプリンターの生産に加え、OPC感光体ドラム(消耗品)の生産も行っている。同社は、複合機やプリンターの受注拡大に伴い、低中速機に搭載されるOPC感光体ドラムの生産増強が急務だとして、OPC感光体ドラムの生産工場を増設することにした。
新工場は、総床面積1万1400平方メートルの3階建てで、OPC感光体ドラムの生産工程で出る排水のリサイクルシステムや、排ガス処理装置を設置するなど、環境にも配慮した。また、当社独自の新生産設備を導入し、ほぼすべての工程を自動化することでOPC感光体ドラムの生産能力を2020年には、現在の2.5倍以上に増強する計画。
■新OPC感光体ドラム工場(第10工場)の概要
名称:京セラ弁公設備科技(東莞)OPC感光体ドラム工場(第10工場)
建設地:中国工場内
建築面積:5000平方メートル
延床面積:1万1385平方メートル(鉄骨造3階建て)
着工:2017年7月
量産開始:2018年8月
生産品目:OPC感光体ドラム