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エンハンラボ、メガネ型ウェアラブル来年4月提供開始

2018年12月11日 (火)
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サービス・商品メガネスーパーは11日、ウェアラブル事業を手がける子会社Enhanlabo(エンハンラボ、東京都中央区) が、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」(ビージー)を、来年4月から企業向けに納品を開始すると発表した。また、企業向け納品に先立ち、1月16日から開催される「第5回ウェアラブルEXPO」で量産仕様のプロトタイプ実機展示とデモンストレーションを実施する。

ビージーは、アイケアに立脚し、装用者の見え方とかけ心地を重視したコンセプト・製品設計とし、これまでの活動を通じて開拓したBtoB各事業領域の顧客企業が納品対象となる。4月の納品開始と並行し、製造ロット増に向けた生産体制の強化を図り、来期以降の事業拡大に向けた基盤を整備していく。

「活用が期待される分野」として、医療では手術や診療に必要な情報をハンズフリーで表示することへのニーズが多くあることを実証実験を通じて確認。また、製造業では労働力不足や承継者不足を背景に、生産性確保に対する強いニーズに対応し、従業員教育への活用や製造ラインでのウェアラブルを活用した業務プロセス変革が見込まれている。そのほか、昨年までの事業活動を通じてすでに「強い導入意欲が見込まれている」倉庫・物流センターなどの物流領域、教育、エンタテインメント、農業など、多領域で導入を図っていく。

ビージーは左右に2つのディスプレイを搭載し、「ノンシースルー型」の高解像度ディスプレイを採用。見え方のクオリティを追求した結果、両眼視を前提とした設計となり、同時に眼への負担を考慮し、長時間の作業や着用でも眼を疲れにくくさせている。

人それぞれ異なる瞳の位置を考慮し、左右のディスプレイ位置は可変にすることで、常に最適な見え方を提供。またディスプレイ位置は上下に可動する。この機能により「使用シーンに応じてディスプレイ位置を変えたい」というニーズに対応する。

両眼視を前提とした製品設計によりディスプレイ部を顔の中心部に置いた結果、左右の重量バランスを保ち、装着したデバイスがどちらか片方に傾くことがないデザインとなっている。フレーム設計には「メガネの聖地」である福井県鯖江のメガネづくりの技術を活用、ベータチタン素材を用いて頭部を包み込むようなフォルムにすることでフロント部に集中しがちな重量の負荷分散を図った。

視力矯正が必要なユーザーが快適につけられることを重視し、メガネを装用した状態でその上からかけられる「オーバーグラスタイプ」のフレーム設計となっており、メガネをかけた状態でも窮屈になることなく装用可能なサイズとし、従来のデバイスには実現しえなかったメガネ着用状態での装用感を実現する。

19年1月16日から18日に東京ビッグサイトで開催されるウェアラブルEXPOに出展し、ビージー量産仕様のプロトタイプ実機を展示する。デモンストレーションでは、ビージーを活用した技術の習得に関する展示を行う。ビージーに折り紙の折り方の映像を流し、「その通りに真似をすれば誰でも折り紙が完成できる」という体験をしてもらう。